Monologueひとりごと

「未来日記」 (えすのサカエ 著)

新刊コミックコーナーに「12人の未来予知能力者による殺人ゲーム!」と銘打った本があったので何となく買ってみました。きまぐれな神に選ばれた12人が神の後継の座を巡り、ケータイに表示される「未来日記(=未来の予定情報)」を元に殺し合うというストーリーです。一言でまとめると「軽めのDEATH NOTE系コンゲーム」でしょうか。

結論から言うと読者の対象年齢が低かったらしく(恐らく10代向け)、舞台やキャラクター設定等が個人的にややいまいちでした。何よりも一番引っ掛かったのは「死」の描き方で、「サバイバルゲーム」と割り切った設定とはいえ丁寧に(抑えて)描いて欲しいと思いましたが――こういうところが気になるあたり、年を取っただけなのかもしれません。

一点、非社会的・内向的な主人公に対して「主人公のストーカー」というヒロインを持ってきたところは素直に面白いと感じました。ただそれもストーカーとしての気持ち悪さは第1話がダントツで、その後は段々と薄れてしまって少しもったいない気がしました。

2006/07/29 (土)