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2ヶ月振りの更新になります。頭の中の放電作業にしばらく時間が掛かりましたが、ようやくこれで現実逃避の世界から戻って来れそうな目処が立ちました。
これからも相変らずここの更新は気まま(=不定期)になると思いますが、KISARAGIでの古典の現代語訳連載は基本的に続けていくつもりですので、生死確認が必要な場合はそちらでお願いします(ぺこり)。
わたしが住んでいるのは名古屋の御器所《ごきそ》ですが、その西側――鶴舞《つるま》公園までの区画がいつもの散歩コースです。特に調べたわけではないですが、恐らく第二次世界大戦のときに空襲に合わなかったのでしょう、古い街並みが広がっています。もっとも普通の人が観光するようなものではなく、自転車でもすれ違うのが難しそうな小道に木造家屋という、一昔前にどこにでもあった普通の風景があるだけです。恐らくここで生活する人にとっては不便そのものでしょうけど、とがった心を癒すことができるお気に入りの場所です。
先日、クラッキングを受けたカカクコムがとうとう一時閉鎖をしてしまったようです。顧客情報(メールアドレス)が流出し、復旧に一週間ということですから、かなりの損失になるようですね――と言いながら、職業柄、全くの他人事ではなかったりします。明日は我が身かもしれません……。
TCP/IPでのネット網が一般に普及し始めてかれこれ10年ほど経ちますが、こういったトラブルはいつまで経ってもなくなりませんね。むしろ増加の一途を辿っています。できるだけ早急な法の整備が望まれます(と遠くに向かって祈ってみる)。
「パソコンで一番使っているソフトは何か?」と尋ねられたら、間違いなく「テキストエディタ」と答えると思います。もう一つ「ファイラー」もあるのですが、Windows 95以降は標準でついてくるExplorerで事足りてしまうので、わざわざ他ソフトを入れたりしていません(ちなみにわたしの頭の中ではExplorerはOSに分類されています)。
そのエディタですが、少し前から試しに秀丸エディタの最新版を入れて動かしてみています。これまではフリー版のEmEditor(かなり昔に公開終了)をメインに使っていたのですが、ふとタブモードでの編集が可能になったという話を思い出して入れてみる気になりました。まだカスタマイズ中なので何とも言えませんが割といい感じですので、このままレジストしてもいいかなと思いつつあります。
実は、秀丸エディタはWindows 3.1時代から幾度となく「インストールしては試用してアンインストール」を繰り返しています。元々は「お金を払うまでもなくフリーソフト(もしくはnotepad.exe)で事足りる」ということだったのですが、Vz系のWZ EDITORを使い始めてからは「Vzに慣れていたから」と理由が変遷して現在に至ります――が、そろそろWZ EDITORのバージョンアップの度にお金を払うのがばかばかしくなってきたので他に乗り換えようかなというのが、今回のトリガーだったりします。
……えーと、色々な意味でショック。DQ、恐るべし。リンク先から辿れる「エスタークの物語」もかなりショッキングでした(あえてリンクしません)。
「どーもお久しぶりです。今回のお題は予定通り、『ロストカラーズ』(自転車創業)、通称『ロスカラ』でお届けします」
「結論。値段相応の同人系テキストアドベンチャーで、それ以上でもそれ以下でもない。また、先月末に発売された『こねかけのうどんぶつける祭りがノルウェーの北の村の漁村で』……ふう、通称『こねうど』はただのサントラだ。騙されるな。――以上」
「もう、またしょっぱなからきっついことを言っているわね」
「ここの管理人が悪い。待たせるにも程がある」
「まあまあ、忘れられていなかっただけでも感謝しないと。とりあえずゲームの紹介からいこ?」
「最初に言いたいことを全部言ったから、あとは任せた」
「投げやりねー。――えっと、気になる人は上のリンクから見てもらうとして、簡単に内容の説明だけしておくわね。舞台は色のない白黒だけの世界。色は災厄として人々に恐れられていて、世界の平和を守るために色の侵食を受けた人々『カラーズ』を率先して抹殺するのが、このゲームの主人公です」
「インモラル系の設定があるキャラをユーザに操作させるって発想がすごいよな。で、起動していきなりの選択肢が『苦しめて殺す』か『苦しめずに殺す』。素敵なオープニングは一見の価値あり」
「素敵というか……ダークすぎ……」
「こういう強烈な設定が受けたからこそヒット作になったんだけどな」
「ということで、とりあえずR15指定くらいなのでご注意を」
「心配するな。これくらいでびびっているようじゃ、昨今のゲームは遊べない」
「えっと話を戻すと、――ネタばれになるのでちょっと途中は省いといて、主人公は訳あってアイテム探しをすることになるんだけど、これがこのゲームのメインになるのよね。ストーリーとしては実はちょっと短めかな」
「……また適当な説明だが、間違ってはいない」
「気にしない気にしない」
「このゲーム――というか同社のゲームの特徴はやっぱりANOSシステムだろうな。アドベンチャーゲームは『何(=対象)をどうするか(=アクション)』を選択させることで物語が進むことが多いが、一般的にはアクションが固定でユーザに対象を選択させるタイプがほとんどだ」
「部屋の中で『回す』って選択肢にあったら、ノブとかイスとか『回すことができる物』を選ぶことができるってわけね」
「だが『ロストカラーズ』は違って、ユーザにアクション対象を先に選択させる。――例えば部屋の中で対象が限定されているとして、『窓』を選ぶと主人公がどうアクションするか。開けるかもしれない。ガラスを叩き割るかも知れない。外にいる不審者に気付くかもしれない。そういった無数の想像をしながらユーザは『窓』を選ぶことになる。それまでの流れである程度は推測できるが、中にはそうではない、やや無理な選択肢があったのも事実だ」
「そうね。あえて独自のシステムを作ろうとしているんだけど、ちょっと足りていないところがあるのは確かよね」
「作りの甘さもそうだが――自システム(ANOS)の裏をかくような謎解きはマズイな」
「どれのこと?」
「読み飛ばしをすると解けないのが二つくらいあっただろう?」
「あ、あれね」
「ユーザとシステムに対する裏切り行為。俺はこのゲーム最大の欠点だと思う」
「こっちも自力で解けなかったのを根に持っているんだ」
「確かに答えを知れば『ああ、なるほど』とは思ったが、真剣にテキストから回答を求めている人間からしてみれば『ふざけているのか!』と怒られても仕方ないぞ」
「言いたいことは分かるのよね。わたしも攻略サイトを頼っちゃった口だし。――ちなみにヒントは『時間』です」
「あと恐らくプレイした多くの人が気になったのは、物語の幕の下ろし方だろうな」
「こういうエンディングにつきものの批判、やっぱりあったみたいね。幾つかサイトを見てみたけれど賛否両論だったみたい。でも、何となく肯定的な意見の方が多かったような気がする」
「はっきりとした肯定じゃなくて仕方ないという意見だろう?」
「うん」
「予想の範疇だな。だが、俺はもっと批判されてしかるべきだと思う。小説やアニメのように情報が一方通行なメディアでは構わないが、インタラクティブな世界で強引なラストを持ってくる時点で既にゲームじゃない。そこを捻じ曲げてでも、どうしても言いたいことがあるのなら、いっそ小説にでもすればいい。――俺が同人系の匂いを感じたのはこの部分だな」
「んー、要はユーザさんの期待を裏切って押し切れるだけのメッセージ性があるかどうかだけど、あれはあれでアリじゃないかなとわたしは思うの。一応、マルチエンディングだしね。でもね、でもね、わたしはエンディングがどうこうより、その手前で明かされるスーと……む、むぐむぐっ!」
「それだけは言うな。ネタばれになる」
「……一言だけ言わせて! あれは、納得できないんだってばー!」
「まあ、ラストよりよほど強烈なのは確かだな。さすがにあの展開は予想できなかった」
「ミドリちゃんに人気が出るのも仕方ないのよね」
「脇役でしかもある意味、イロモノのキャラだけど、素直に感情移入ができるのは実はミドリだったりするんだよな」
「『4の字固めがきっかけで〜寿退社〜♪』」
「やっぱりというか予想通りというか、ミドリの素敵ソングを集めたサイトもあるみたいだな」
「そうそう、歌で思い出したんだけど、『こねうど』についても触れておかない?」
「最初に言っただろう、あれはただのサントラだって」
「……追加シナリオを含め、おまけ要素は期待しない方がいいのは確かだけど、わたしはいい感じのできだと思うわよ?」
「あのサントラに、ゲーム本体と同じくらいのお金を払えるお前を尊敬するよ」
「悪かったわね。ゲーム音楽は好きだからいいの」
「どこかからくしゃみが聞こえそうだな」
「というわけで、そろそろまとめるけどいい? 結論は冒頭で言っちゃったけど、とりあえず買っても損はないってことでいいわよね?」
「アドベンチャーが好きなら買ってもいいだろうな。好き好きかもしれないが、テキストだけでなく絵や音楽も一定レベルのクオリティをクリアしているので、それほどストレスは感じないはず。またボリュームもそれほど大きくないから気楽に遊べると思う。体験版を配布しているから、とりあえず触ってみるのもいいかと。サントラは愛のある人だけ買う方向で」
「そんなところかな。それで次回は何にする? できればそろそろアドベンチャーじゃないのがいいなー」
「いいのか? 隣で某管理人が『宣言すると書かないといけないから言うな!』って騒いでいるぞ?」
文芸メールマガジン「KISARAGI」に最初の原稿を掲載してもらったのは2002年5月26日。あれから3年が経過し、(内容はとりあえず置いておいて)140回も続けることができたのは、編集長のみやこたまちさんと、どこかにいる読者の皆様のおかげです。
どうもありがとうございました&これからもよろしくお願いします(ぺこり)。
トップページのアクセス解析を見ていると、実はほとんどが「とりかえばや物語」か「今昔物語集」関連で検索して来た方のようですので、そろそろ本腰を入れて古典コンテンツを充実させようかと思っています。
#ここはゲーム批評or感想サイトじゃありません。たぶん。
最近、小説はあまり読んでいません。先月の頭に谷崎潤一郎 の「春琴抄」を読んだきりで、以後はもっぱら古典とコミックばかりです。――「春琴抄」の感想は気が向いたら改めて書きます。
というわけで、面白かったコミックの感想をまとめてメモしておきます。
(中略)もっともっと根本的な反省は山ほどあるのですが、いいわけになるのもあれなので今ここには書きません。けれども、自分の胸にはひとつ残らず深く深く刻みました。「演劇」は、正直、今のわたしの器には随分と過分なモチーフでしたが、挑戦したことを後悔はしていません。
そうそう、「CUE」のあとがきに触発されたというわけではないですが、新しい小説のネタが決まりました。今回のコンセプトは「どろどろした設定を爽やかに、かつ、後味悪く」。この週末で大体の流れができたので、あとは頑張って書くだけです。持てる力の全てを出し切った作品にしたいですね。