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googleで見付けた(?)、「山猫屋本舗の関連ページ」。
――思わず「なんでやねん!」とエセ関西人風にツッコんでしまいましたが、何でしょーね、これ? どういうルールで処理するとこういうページがヒットするんでしょう?
#七草がゆ、食べました?
最近のお気に入りマンガは、「少年サンデー」で少し前から連載している「D-LIVE!!」(作画・皆川亮二、シナリオ・氷室勲)。
「どんな乗り物でも自由自在に操る事が出来る主人公が、毎回、異なった乗り物で事件を解決する」という、一言で説明してしまうとこれだけの内容なのですが、ちょっとマニアックな設定と小気味よいストーリー展開がいい感じです。
話のメインとなるのは、もちろん「乗り物」。わたしの頭では、車やバイクくらいしか思い付かないのですが、この作品では「重機」や「電車」までを題材としていて、目の付け所がとてもオシャレです。
読者の年齢層が低い少年誌では特に、マニアックさは命取りとなりかねません。
しかも作画担当の「皆川亮二」は、以前に「スプリガン」「ARMS」などの典型的なアクションヒーローものを描いており、背負っている読者の期待を考えるとかなり思い切った作風の転換です。
(わたしの勝手な推測ですが)万人受けする内容ではない、少し地味な作品なので、多くの読者の支持を得るのは難しいかもしれませんが、末永く作品を楽しめる事を願っています。
シナリオ担当の「氷室勲」がどんな人なのか知りたくて、ポータルサイトで検索してみたところ、どうやら「ゴルゴ13」の脚本なども手掛けているようです。――納得。
最近、あまり(普通の)本を読んでいなかったので、今日は久しぶりに本屋に行ってみました。気になった本のうち、何冊かを買いましたので、面白かったらここで簡単な感想文でも書こうかなーと思ってます。
ちなみに買ったのは次の通りです:
今日は、前回の宣言通り「読書日記」です。
#えーっと、毎度の事ですが、口が悪いのでご注意を。
◆「失踪HOLIDAY」乙一著、角川スニーカー文庫
「乙一(おついち)」という不思議なペンネームの小説家がいる事は以前から知っていましたが、著書を読んだのはこれが初めてです。表題作「失踪HOLIDAY」と「しあわせは子猫のかたち」の二作品が掲載されています。
「しあわせは子猫のかたち」
主人公は、他人と上手くコミュニケーションが出来ない大学生。誰とも触れ合う必要のない、孤独な生活を望んで一人暮らしを始めますが、その家にいたのは一匹の子猫と、前の住人だった女性の「幽霊」でした。姿が見えないけど、確かにそこにいる「幽霊」との触れ合いが、優しく、切なく描かれています。作者の掛けた魔法が解けない事を祈りながら、一枚、一枚、ページをめくりました。
「失踪HOLIDAY」
14歳の冬休み、継母との喧嘩が原因で主人公・菅原ナオは家出を企て、それはやがて「狂言誘拐」となり、関係者を巻き込んだ事件に発展します。小悪魔的な主人公と、この芝居に巻き込まれた気弱な使用人・クニコとの、でこぼこだけど、ほのぼのな関係が魅力的な作品です。また誘拐ものとしては珍しく「相手側の動向が筒抜け」という設定に、変にドキドキする事もなく安心して読めましたが、ラストにちょっとした「プレゼント」がありますのでお見逃しなく。――見事にしてやられました。
総評:
素直に面白かったです。他作品も読んでみたいと思いました。
ただ、気になった点もあります。一つは、しばしば作中に現れる「若さに対する背伸び」な表現で、「大人が書いた子どもの世界」という感じが少し鼻に付きました。二つ目はストーリーそのものについてで、確かに「上手い」のですが、「いかにも作り上げたストーリー」という感想を持ちました。二作品に共通して言える事ですが、「ネガティブな精神構造を持つ主人公が、事件を通して前向きな生き方を見出す」というステレオタイプな筋立ては、わたしのようにひねくれた者から見ると、やや説教臭く感じてしまいます。
……と、マイナス点ばかり書きましたが、「これ、面白かったよ!」と人に勧められる本ですので、書店で見かけたら手に取ってみて下さい。
評価: ★★★☆☆(60点)
巡回先で見付けた「ご当地の踏み絵」。
今日は「成人の日」ですので、成人式の為に実家に帰っている方は、ご自分の郷里魂を再確認してみるのはどうでしょうか?(←すごい強引)
昨日に引き続いて、しばらく読書日記を続けてみます。後から読み返すと「自分の事を棚に上げてよくこんな事が言えるな」と自分でも呆れてしまいますが、そこはそれ、「若さ故の過ち」という事で――。
今回は安部公房の「砂の女」です。実はこの作品を買ったのは随分と昔(大学時代)で、途中読みで「本棚の肥やし」になっていたのを、最近、実家から持ってきて、通勤途中に少しずつ読んでいました。ようやく読了しましたので、簡単に感想を書いておきます。
◆「砂の女」安部公房著、新潮文庫
「蟻地獄の巣」を連想させる、擂り鉢状の穴の底に建つ一軒家。ふとした理由でそこに放り込まれた一人の男の脱出劇が、この作品のメインストーリーです。逃亡を企てる男と、これを阻止しようとする人々とのやり取りがスリリングに描かれています。ジャンルとしてはSFに位置すると思われますが、物語の根底にあるのは「生きる事とは何か?」という人類共通の問い。多くの外国語に翻訳されたというのも頷けます。
総評:
面白かったです。しかし、好きではない部類の作品であるのも事実です。文章の端々から痛いほどに「絶対に欲望は捨てられない。なぜならばそれが人間だからだ」という主張が伝わってきましたが、それが真実かどうかは別として、生理的に受け付ける事が出来ず、最後まで素直に読む事が出来ませんでした。昔の自分が途中で読むのを投げたのは、これが一番の理由だと思われます。
その他に気になった点として、主人公の職業を教師とした事、「あいつ」の書き方が中途半端である事などがありますが、何よりも一番引っかかったのは、第三章の存在です。二章まででほとんどが語られているはずなのに、三章を設け、わざわざ二章までの内容を形骸化・一般化させる意図が分かりません。また詳しくは書きませんが、ラスト数ページは明らかに失敗だと感じました。
――とは言え、「安部公房」というネームバリューと「代表作」という謳い文句は伊達ではなく、現実にない「砂の村」をリアルに表現するその筆力には脱帽の一言です。一度は読んでおくべき作品だと思います。
評価: ★★☆☆☆(50点)
◆「オルゴール」中園直樹著、文芸社
表題にもなっている「オルゴール」がきっかけで主人公は「吉田君」と知り合います。二人の親交が深まったある日、吉田君から「いじめを受けている」と告白された主人公は、何とかしようと試みます。――稚拙ですが繊細な感覚で書かれた文章が心にずしりと響きました。
(以下、ネタばれの文章を含みますので、これから読もうという方は見ないで下さい。)
総評:
こういう評価は酷かもしれませんが、お金を出してまで読むべき作品ではありませんでした。最大の難点はストーリー構成で、後半、キーパーソンである「石米」が、吉田君に対するいじめを止めた後の扱いが納得いきません。「改心していじめがなくなり、めでたしめでたし」という紋切り型のストーリーが適切とは言いません。しかし、このラストはひどすぎます。救いようがないのです。
――作者自身が自殺未遂体験者であり、この本が「自殺者を減らしたい」という願いで書かれたと、あとがきにありました。作者の言葉に偽りはないでしょう。またそのように読んだ人も多かったかに違いありません。しかし、わたしが読んだ限り、この作品は自殺を正当化するようにしか受け取れませんでした。これを読んで「生や死について考えさせられた」というような感想を持つのは分かりますが、作品全体を読んで「感動した」「素晴らしかった」と言う人の気持ちは分かりませんし、分かりたいとも思いません。
なお、下記のURLにて、作者自身が全文を公開しているようです。
http://nakazono.nanzo.net/shousetsu/orugoru.htm
評価: ☆☆☆☆☆(10点)
#感情的な文章なので、よほど消そうかと思いましたが、このままにしておきます。
昔から欠かさず購読している「ビッグコミックスピリッツ」。このところベテラン勢がやや低調気味ですが、若手が代わりに頑張っています。個人的な注目株は「ペット」(三宅乱丈)と「ナイトクレイバー竜一」(稲光伸二)の二作です。
そんなこんなで、今日は小説批評はお休みです。(既に息切れという噂も。)
というか、平日に本を大量に読むなんて不可能ですし、そもそも「感想が書けるような本が手近にない」という切実な問題が。実家ならダンボール詰めの「本箱」を漁れば幾らでも出てきますが、今のアパートにあるのは古典とマンガとパソコン関連の本ばかり。――いや、月刊ASCIIで小説批評を書けと言われても。
ちなみに、現在は寺田寅彦の随筆を読んでいます。結構、いい感じですよ。
今回は友達から借りた本です。――よくよく考えてみたら、ファンタジー系はほとんど自分で買った事がないかも。
十六年前に失踪した父親を探しにソロモン諸島のアクシオ島までやって来た、女子高生・森田ゆかり。――色々あって(お約束です)、「宇宙飛行士」として宇宙に飛び立つ事に。よくあるどたばたものですが、それなりに考証に基づいているので、気軽にロケットや宇宙飛行士のお勉強をするにはいいかもしれません。
テレビなどを通じて「宇宙飛行士」という職業が大変そうなのは何となく分かりますが、それが「具体的にどのように大変なのか」をコミカルに描いた本作品。「ファンタジー」というスパイスがあるとはいえ、地味なネタをよくここまで料理出来たなと素直に関心してしまいます。特に、ロケットに乗るまでの苦労を描いた前半から中盤にかけてはストーリーのテンポもほどよく、気持ちよく楽しめました。
ですが、後半、「ひょっとして原稿用紙を消費する為に書いたのでは?」と疑ってしまうほど、面白さが激減します。その理由は、笑いの要素が減った上に、読者に緊張感を与える為に「事故」というイベントを繰り返した事。これでストーリーのバランスが一気に崩れました。また、作品全体を通して言える事ですが、外見・名前・性格を与えられた「一人立ちしたキャラクター」が多過ぎて、消化不良を起こしているのもマイナスです。マンガならいざ知らず、小説では彼らの一人一人まで気は回りませんので、削るべきでしょう。
あれこれ書きましたが、例えるならば、SFとファンタジーのいいところを取り出して煮込んだシチューでしょうか(表現がいまいち)。肩肘を張らずに読める一冊です。
評価: ★★☆☆☆(40点)
#しばらくhtmlの記述がバタバタしますが、試行錯誤中なのでお見逃しを〜。
以前に紹介した、「少年サンデー」で連載中の「D-LIVE!!」(作画・皆川亮二)ですが、一部、訂正があります。先週号(2003年6号)にシナリオ担当として初めて明記されたのは「氷室勲」という人で、わたしはてっきり連載最初からこの人が担当していると思い込んでいました。しかし、実際はそうではなく、複数人が関わっているようです。
今週(2003年7号)は「横溝邦彦」という人で、googleで検索すると原作を担当したマンガ名が幾つかヒットします。想像通り「ちょっと変わった」作品ばかりで、ふーんと思いながらしばらく検索していたところ、一人目の「氷室勲」と同じく「さいとう・プロダクション」に所属しているという事実に行き当たりました。
それこそ「ゴルゴ13」のように、プロダクションがシナリオ担当としてバックに控えているに違いありません。
先週から探していたゲーム「ことばのパズル もじぴったん」(for GBA)をようやく入手出来ました。(PS2版は割りと目にしたのですが、GBA版はどの店も売り切れでした。)
「全部のパネルを埋める」「3文字の言葉を5つ作る」などのルールに従って、文字を選んで言葉を作るのがゲームの目的。ちょっと時間が空いた時の暇つぶしにもってこいです。
先週一週間、何となく続けてみた小説批評。あまり無理をしなければそこそこ続けられそうなので、小説の勉強も兼ねて、もうしばらくこんな感じでやってみようかと思ってます。今のところ、更新頻度は三日に一冊くらいのペース。仕事が忙しくなったら中止します。
そんな訳で、実家から本を何冊か持ってきました。ほとんどが高校時代に読んだもので、それなりに古い本ばかりなので、新しい本も買ってきました。
一番の問題は「いつ読むのか」ですね。むー。
週末に実家から持って来たうちの一冊です。
昔を懐かしみながら読み直しました。
車両販売の失敗で窮地に追い込まれたチャーリー=バビットに届いた、父親の死の知らせ。しかし、多額の遺産を受け継ぐのが、先天的な自閉症の為に病院で療養中の兄・レイモンドだと知ったチャーリーは、財産分与の取り引きに使う「人質」として、レイモンドを病院から連れ出します。――突然に訪れた「バカンス」を通じて、少しずつ変わって行く二人の関係がとても感動的な作品です。
一言で言えば、泣ける作品です。利己的で傲慢なチャーリーが、実はとても繊細な感覚の持ち主で、周りの人々との関わり合いで少しずつ心を開き、優しさを取り戻してゆく、その過程に心を打たれました。また、障害者を扱う作品は「どの視点から書くか」が非常に難しく、えてして過剰に「同情的」になりがちなのですが、「レインマン」では、その辺りが非常に上手く描かれていると感じました。
(以下、ネタばれの文章が続きますので、ご注意下さい。)
ほとんど文句の付けようのない、と言いたいところですが、どうしても気になったのは「偶然」に頼った筋立てです。ビジネスの失敗と父親の死がほぼ同時期に起きた事と、借金の額とギャンブルで儲けた額とがほぼ同じであるのは、話としては綺麗かもしれませんが、少しでも歯車が狂えば破綻してしまう筋立ては「作り物臭さ」がします。また、父親がどういった思いであのような財産処理を行ったのか、正直言って理解に苦しみました。墓の下から「真実を突き止めてみよ」と主人公を嘲り笑うような内容は、文章から読み取れるサンフォード像からかけ離れ、あまりスマートではないと感じました。個人的には「病院に寄付」という形が素直だと思いましたが、どうでしょうか。
ご存知の方も多いと思いますが、この作品は1988年に映画化されています。兄・レイモンドをダスティン=ホフマン、弟のチャーリーをトム=クルーズが演じ、大ヒットとなりました。あれから随分と時間が経つので少しうろ覚えですが、原作に忠実な出来ですので、興味がある方はぜひご覧下さい。
評価: ★★★☆☆(60点)
書店で文庫本を買うと、大抵の場合、「カバーを掛けますか?」と尋ねられると思います。わたしは自分用のブックカバーがあるので断るのが普通ですが、「一冊だけ」文庫本を買う時に、どうやって返事をしたらいいか迷う事があります。
断った場合のお店側の対応は、(1)レシートをさっと挟んでそのまま手渡し、(2)紙製の帯をくるりと巻く、(3)袋にわざわざ入れる、という具合に様々です。感覚的には(3)のケースが一番多いようです。確かに「題名を見られたくない」というお客さんにはこちらの方が喜ばれるのかもしれませんが、少し複雑な気分です。
――その昔、本屋でバイトをしていた時に「文庫本か単行本が一冊の時は、カバーが必要かどうかを尋ねる必要はなく、そのままカバーを付ければいい」と教え込まれました。理由は単純明快で「袋よりもカバーの方が原価が安いから」。
それなら紙の帯の方がより経済的な気もするのですが、そこはそれ、すぐに捨てられてしまう帯よりも、読了するまで使ってもらえるカバーの「宣伝効果」の方がより有益であるという判断だったに違いありません。
そんな訳で、勝手の分からない、初めて入った小さな本屋では、自分からカバーをお願いする事が多いです。掛けてもらったカバーが意外にデザインがよくて驚く事もありますが、それでも何回か使っているうちに、結局はぼろぼろになって捨ててしまうんですよね。わざわざ取っておくものでもないし……。
皆さん、ブックカバーってどうしていますか?
やっぱり三日に一冊の割合で書評を書くのは無理です。読むのも大変。書くのも大変。思いつき頻度の更新に切り替えます。な、軟弱者ですみません。
ちょっと前にネットで知ったのですが、「ぷよぷよ」で有名なゲーム会社「コンパイル」がとうとう解散するそうです。とりあえず、お疲れ様でした。わたしはPC-98版の「Disc Station」からお世話になった口で、「幻世〜」シリーズがお気に入りでした。機会があったらぜひとも復活して下さい。
そうそう、わたしの「カレー話」の博士と助手は、「Disc Station」に掲載されていた「あっぷるそーす実験室」というゲームに出てくる二人組がイメージモデルです。だから助手は「女の子」なんですよ――って、そんな証拠、どこにもないですけどね。
昨夜、実家に帰ったら母が「千と千尋の神隠し」を見ていたので、何となく最後まで付き合いました。もちろん見るのは初めてです。
隣で一緒に見ていた父が、「こんな内容が子どもやアメリカ人に分かるとは思えない」とぶつぶつ文句を言っていましたが、わたしも同じ感想を持ちました。製作者が伝えたいと思われる「点」は幾つかありましたが、作品全体から見ると、それらはあくまでも「点」に過ぎず、ストーリーを通して何が言いたいのかが不明瞭な作品でした。
分かり易いストーリーしかいけないとは言いませんし、全く見るところがなかったという訳でもありません。技術的にも大したものです。でも、ターゲットが不明(少なくとも小さい子ども向けではない)で、かつ、あれだけの観客動員数を記録した映画だとは思えませんでした。こういう事を言うと怒られるかもしれませんが、製作者のネームバリューに頼ったマニアック路線の作品で、宮崎アニメの中では失敗の部類だと感じました。
#ファンの方、ごめんなさい。
久しぶりの年休日でしたので、治りかけの風邪をなだめながら、短編を一作品、書きました。しばらく古典にかまけていたので、オリジナルの小説をここに公開するのは、ホント、久しぶりです。(→「まどろみの果て」)
相変わらず「書いている本人が一番恥ずかしい」話で、内容も大してないスカスカ小説ですので、読んで頂ける場合は、適当に読み流してもらえるとありがたいです。
先週末に読み切ったのですが、5作品をまとめて批評するのは大変なので小出しでいきます。総評は最後に行うとして、先に星印だけ挙げておきますと「★★☆☆☆(50点)」です。――帯書きによると「このミステリーがすごい!2000年版」で10位に入ったそうです。
一言で言えば、教え子である恋人を交通事故で死なせてしまった高校教師が、自殺に失敗し、助けられた少年に事情を語る――というストーリーで、「他者の理解」が物語の鍵となっています。
若い感覚で書かれた描写が気持ちよく読めました。背伸びも足りなさも感じず、等身大の高校生像を思い描く事が出来ました。また少しずつ主人公に心を開いてくる佐倉京子の描き方に好感を覚えました。
ストーリー全体から見ると、前半から中盤に掛けては割りとすんなりと物語の世界に入る事が出来ました。しかし、ラストは「無理にミステリー仕立てにした」感じで、どこかぎこちなさを感じました。作品の投稿先が推理畑なので仕方ありませんが、ミステリーとして扱った事で作品が壊れてしまった気がします。また、作者が最後の砦としたと思しき「少年の秘密」については「なにそれ?」と首を傾げたくなる内容で、わたしは不要だと感じました。(この辺り、何となく京極夏彦の影響を受けている気がしましたが、作風が全く違うので思い過ごしかもしれません。)
あとは完全に余談です。――昨日アップした短編小説、この作品を読んだのが執筆のきっかけになってます。蓋を開けてみれば、共通点は「交通事故」というキーワードだけですが、先にも書いた通り「人が相手を理解するとはどういう事か?」という事を考えさせられた作品です。
評価: ★☆☆☆☆(30点)
昨日の続きですが、その前にまずは訂正を。「眠りの海」を「眠りの森」としたままアップしてしまいました(訂正済み)。――語感が似ている「ノルウェーの森」と混同していた可能性が大です。
幼い頃に妹が車に轢かれて死ぬを目の当たりにし、それが元で自分を「死んだ妹」だと思い込む少女。彼女が自分を捨ててしまった理由を巡り、次第に明らかになる登場人物達の「心の闇」が切なく描かれています。
「他人になる」という設定自体はそれほど珍しくないですが、その理由が個性的で面白く読めました。また、若い世代の繊細で危うい対人関係の表現がとても丁寧だと感じました。
ただ、全体的に「眠りの海」よりはよくなっていますが、こちらもミステリーとして無理にまとめたという感じが拭えませんでした。じっくりと人物を描くのが目的の作品には、はっきり言ってミステリーは合いません。また、キャラクターの比重がアンバランスで、脇役であるはずの「妹」の個性が強過ぎる為に主役の扱いがぞんざいになり、結果として作者が伝えたかったであろう主題があまり消化出来ていないように感じました。
評価: ★★☆☆☆(40点)
一応、ここで批評する時の個人ルールを書いておきますね。
セカンドアルバムのリリース直後に休止宣言をしていた長谷川都が、最近、活動を再開したと知りました。早く元気な声を聴きたいです。
#サイトを移ってこちらで日記を付けているみたいですので、興味がある方はどうぞ。