残滓(2003/03/09)

 遮光カーテンを閉め切った暗い部屋に電球を灯し

 ベッドに寝そべり 何をするでもなく ただ時間を過ごす

 窓の外から聞こえてくる

 柔らかな街の鼓動

 ちっぽけなでからっぽでつまらない自分が

 シャボン玉のように 頭の片隅に現れては 消えて行く

 それは明日を生きる為に必要な

 感情の整理作業