線香花火(1994/11/08)

 線香花火のような、人生を送りたい。

 打ち上げ花火のような人生は、送りたくない。

 太く短く生きるよりも、細く長く生きたい。

 消えそうになっても、

 いつまでも落ちないようにしがみついて、

 つかみ損ねて、地面に落ちていく。

 そんな風に、いつまでも、しぶとく生きたい。

 格好悪くても、しつこく生きたい。

 志半ばで挫折している自分自身の姿に酔いしれ、

 悲劇の人たる三文役者を演じ、

 人生の言い訳にするのは、嫌いだ。

 そんな位なら、どれだけ失敗してもいいから、諦めずに最後までやり遂げたい。

 たとえ、それが不完全であっても。