tea time(1994/10/30)

 星が瞬く秋の夜長

 紅茶の葉を一つまみそっと口に入れる

 セピア色の味覚がほのかに広がる

 明日へと向かう列車の中

 過ぎゆく時間が糊となって

 僕の過去をアルバムに貼り付ける

 カッターナイフで削る赤鉛筆の雪が

 膝の上に静かに降り積もる