月夜の紅茶(1994/10/27)

 ラジオが歌う ワルツに乗って

 くるくる踊る 真っ赤なやかん

 ポットとカップ 棚から下ろし

 銀の絹糸 静かに注ぐ

 ほのかに薫る 異国の香り

 口笛吹いて 本棚覗く

 あれにしようか これにしようか

 選んだ本を 片手に持って

 夢に繋がる ガラス戸開ける

 窓の向こうは 白い満月

 眩い笑顔 満面浮かべ

 月の明かりが 僕らを照らす

 青く波打つ 明るい月夜

 明日も恐らく 晴天だろう